エコノミーでもビジネスクラスの空港ラウンジを使える方法
海外旅行に行くのなら、空港でも優雅に過ごしたいものです。
実は旅行に慣れている富裕層の人ほど、ラウンジを上手に活用して空港での時間を有意義に過ごしています。
「あー、空港ラウンジ?行ったことあるけどショボかったし、とても優雅になんて過ごせないよね。(笑)」
クレジットカードで入れるラウンジしか知らない方なら、そう思っても仕方ないでしょう。
空港にあるラウンジは大きく2種類あり、その2つは天と地ほどの差がある事はなかなか知られていません。
「クレジットカード会社と提携しているラウンジ」は出国審査場より手前側にあるのが一般的で、ある意味”誰でも入れるラウンジ”です。
もう1つの空港ラウンジは、航空会社や航空連合と提携する”上級ラウンジ”。
ビジネスクラスの利用者か、マイレージプログラムの上級会員しか利用できず、出国審査場より先(出発ロビー)にあります。
もし、「エコノミークラス搭乗者かつ、マイレージプログラムに加入していなくても上級ラウンジを使える方法」があるなら、興味ありませんか?
以下にその方法についてまとめました。
クレジットカード会社提携ラウンジとビジネス・上級ラウンジの違い
上で書いた通り、クレジットカード会社提携のラウンジと、上級ラウンジでは、同じ「ラウンジ」と言っても全くの別物と言っていい程の差があります。
カード会社提携ラウンジはあくまで”休憩所”
クレジットカード会社提携のラウンジは、あくまでも「ちょっと休憩するための場所」と言った印象です。
ソフトドリンクの提供や、Wi-Fiの利用、ソファでゆっくりできる・・・といったサービスはあるので、空港の待ち合い場所にある椅子で時間を潰すよりは有意義な時間が過ごせる場所と言えるでしょう。
※一部ラウンジではアルコールの提供もあり。
ただし、ラウンジ内は狭く閉塞的で、とても”優雅に過ごす”というイメージは抱けないと思います。
まれにラウンジ内で”品のない人”が大声で話していたり、酔っ払っている人が騒いでいるのに遭遇してしまうこともあり、せっかくのラウンジでの時間が台無しになることも。
また、立地的に「まだ出国審査を終えていない状態」なので、搭乗時間ギリギリまでゆっくりすることができないというのもラウンジらしさを損ねるポイントと言えるかもしれません。
上級ラウンジの魅力
それに対して「ラウンジ」と呼ぶにふさわしいのは、ビジネスクラス利用者及びマイレージ上級会員が利用できる上級ラウンジ。
※追記:現在は有料で誰でも使える上級ラウンジも増えているそうです。
クレジットカード提携ラウンジの上位版と思って貰えればOKです。
ラウンジ内は比較的ゆったりしていますし、軽食が用意されていたり、シャワーが使えたりと、”選ばれた人のみが使える上級のサービス”と言った印象。
もちろん厳しい条件でしかラウンジには入れませんから、他の利用者による迷惑行為もほとんどないと言っていいでしょう。
リクライニングできる席が用意されている事もあり、「出発前に仮眠を取る」なんて事もできますし、何より出発ゲートのすぐ近くにあるラウンジなので、搭乗直前までゆっくりすることができる魅力があります。
エコノミーでも上級ラウンジを利用する方法
上級ラウンジを利用するには、上で書いた通り「ビジネスクラスを利用する」または「マイレージ上級会員になる」という方法が一般的です。
ビジネスクラスでグアムに行くことなんて早々ない
そもそもビジネスクラスはビジネス利用を想定したものですし、なかなか3時間半で行ける距離のグアムに高額な運賃を払ってビジネスクラスで行こうという方は少ないのではないでしょうか。
バカンスでグアムへ行く方の大半はエコノミークラスの利用者でしょう。
マイレージプログラムを貯めてビジネスクラスへのアップグレードなんかをお試しでやるにはグアムぐらいの距離からスタートするのも面白いかもしれませんね。
※ただしその場合には安価なパッケージツアー等は使えなかったと思います。
マイレージ上級会員こそ選ばれし資格
エコノミークラスでも上級ラウンジを使うとしたら、マイレージ上級会員になるという方法もあります。
ただし、一度でもマイレージ上級会員を目指した事がある、または調べたことがある人ならご存知の通り、そう簡単になれるような物ではありません。
もしも「マイルをコツコツ貯めて上級会員になろう!」と思う場合は、UnitedのMillage Plusなら期限がなく「いつの日か」にマイルが貯まり上級会員への道がひらける可能性があるのでオススメ。
ですが、他のマイレージプログラムだと基本的に2~3年で失効するマイル期限があるので、その前に多くのマイルを貯めなければならないという現実があるわけです。
つまり、「短期間でたくさんのマイルを貯めなければマイレージ上級会員にはなれない」ということ。
芸能人や要人などのように仕事でバンバン飛行機に乗る用事があれば、コツコツマイルを貯めて上級会員になれるかもしれません。が、普通に生活していて、「パッケージツアーで年に1回旅行に行く」みたいな我々庶民からしたらマイレージ上級会員は「絶対に手が届かない”選ばれし資格”」だと言えるわけです。
仮に上級会員になっても資格は1年のみ
もし、なんとか頑張ってマイレージ上級会員になれたとしても、
上級会員でいられるのはその翌年の1年間だけです。
上級会員になったその年もまた、たくさんのフライトをする予定がなければ、すぐに会員資格を失う事になるわけで、マイレージプログラムの上級会員というのが「日常的に出張などで飛行機にたくさん乗る人向け」だというのがわかるかと思います。
上級ラウンジを利用するもう1つの方法
ハードルの高い上級ラウンジ。
普段エコノミークラスで旅行される方も、無料で利用できるようになる方法があるんです。
それは「プライオリティパス」という資格をゲットすること。
プライオリティパスは全世界850ヶ所以上のラウンジと提携するパスポートのようなもので、プライオリティパスの所有、提示のみで日本の主要国際空港なら大韓航空のビジネスクラスラウンジが使えますし、グアムでも航空会社提携上級ラウンジの「サガンビスタラウンジ」を使うことが可能です。
つまり、プライオリティパスを所有しているだけで、たとえ格安ツアーだったとしても、ビジネスクラスの人やマイレージ上級会員の方と同じラウンジを使えるようになり、優良なサービスを受ける事が出来るようになるというわけです。
プライオリティパスについて
プライオリティパスは上で書いた通り、全世界のラウンジと提携している”ラウンジ利用パスポート”のこと。
特に日本とグアムに限らず、他所の国へ行く時にも重宝します。
また、普段格安ツアーやパッケージツアーなどを利用されている場合、航空券を買って旅行に行っている人やビジネスクラスに乗っている人に比べると”マイルが貯まらないように”出来ています。
そう考えるとプライオリティパスは、私たち一般人が上級ラウンジを使う唯一の方法と言っても過言ではないかもしれません。
プライオリティパスは年会費が高額。
プライオリティパスがあれば誰でも上級ラウンジを使う権利を獲ることが出来るわけですが、一つ問題点があります。
それは年会費が高額というもの。
一番低額なスタンダード会員の年会費でも$99。
スタンダード会員はラウンジ利用時に別途$27を請求されるので、有料ラウンジを使っているようなものです。
年間$99も支払って”利用料別途のラウンジ使用権”をもらっても、お得感がありませんよね・・・。
しかも他に特典らしい特典もありませんので、ラウンジを利用しなかった場合には無駄に年間$99を支払うというバカバカしい事態になりかねないのです。
年会費$249のスタンダード・プラス会員になれば年に10回までラウンジ利用が出来るようになりますが、年に10回も海外旅行(または出張)に行けるような方なら普通にマイルも貯められそうな気がします。
※とはいえ、$249支払ってでも上級ラウンジを使いたいと思う方には良いのかもしれませんが。
年会費$399のプレステージ会員になれば、いつでもフルサービスを受ける事ができます。
ただ、ラウンジ利用にしか役にたたないような会員権の維持だけに$399を支払う事が出来る人なら、もう少し他の方法を考えた方がいいのでは・・・?と思ってしまうのが正直な感想。
無料でプライオリティパス・プレステージ会員資格を得る方法
さて、ここから本題。
もし、そんな「上級ラウンジが使い放題」なプライオリティパス・プレステージ会員の資格が”無料”で貰えるとしたら・・・?
実は、年間$399の会員資格が実質0円でゲット出来る方法があるんです。
その方法は「楽天プレミアムカード」に加入すること。
楽天が発行する”ワンランク上のクレジットカード”である楽天プレミアムカードには、
「プライオリティパスのプレステージ会員資格に無料で申し込むことが出来る」
という特典がついているんですね。
もちろん「実質0円」と書いた通り、完全無料というわけではありません。
ただし、使い方次第はプラスマイナス0円で所有することができるわけです。
なぜ実質0円と言えるのか
楽天プレミアムカードの年会費は、たったの10,800円(税込)。
現在所有しているクレジットカードが年会費無料の方には高く感じてしまうかもしれませんが、プライオリティパスのプレステージ会員資格$399相当がついてくると思ったら・・・激安ですよね?
さらに今、楽天プレミアムカードを申し込むと、楽天で使える「楽天スーパーポイント」が10,000ポイント貰えるというキャンペーンが行われています。(ただし初年度のみ)
楽天スーパーポイントは楽天での買い物において、1ポイントが1円に換算されるポイントです。
1ポイント1円に換算できるポイントが10,000ポイント貰えるということは、10,000円のキャッシュバックがあったようなもの。
つまり初年度に関して言えば、年会費を払った分がほぼまるまるスーパーポイントに化けるわけなので、実質無料といえるわけです。
「そんなこと言われても楽天で買い物しないんだよな・・・」と思う方もいるでしょう。
でも楽天スーパーポイントって、電子マネー「Edy」のポイントに移行することも可能ですし、マクドナルドやくら寿司などでの支払いにそのまま使えたりするんですよ。
つまり、楽天以外での使い道もあるということです。
その他にも楽天の利用に限定すれば「ポイント5倍」などのキャンペーンがよく行われていますので、普通に1年カードを使っただけで10,000ポイントなんてすぐに貯められてしまう人も少なくないと思います。
特にグアム旅行は楽天トラベルが今かなりお得なので、旅行を申し込むついでにポイントを貯めておくのがベストかも。
また、楽天サービス利用以外にも公共サービスにクレジットカード払いを選択すればポイントが貯まりますし・・・普通に使っていたら2年目以降も実質無料でカードを持てる可能性があるわけです。
海外旅行保険も付帯している
そして、海外旅行に行くなら欠かせない海外旅行保険についても楽天プレミアムカードの特典で補えます。
旅行代金を楽天カードで支払った場合に限りますが、最大5,000万円までの傷害保険と最大10万円までの携行品破損を保証して貰えます。
海外旅行でのトラブルって、意外とありますからね・・・。
私の母も以前、旅先で盗難にあってクレジットカード付帯の保険で保証してもらっていました。
海外旅行の保険はクレカのサービスだけでなく、民間の保険会社のサービスに加入した方が確実だと思いますが、「グアム程度の旅行であれば」、とカード付帯の保険だけで出かける人も多いでしょう。
実際私たちもカード付帯の保険だけで家族旅行に行っているので、別途民間の海外旅行保険に加入する金額分も浮いているのです。
さらにはマイルも貯まる
さらにさらに、普段の買い物も楽天プレミアムカードで支払えば、提携カード会社のポイントも年間でかなり貯まる事になります。
当然クレジットカード会社のポイントは提携マイレージプログラムへの交換が可能ですし、前述で貯めた楽天スーパーポイントもANAマイルへの交換が可能。
上手に貯める事で、ANAの特典航空券やビジネスクラスアップグレードにマイルを使う、なんてのも無理な話ではないわけです。
楽天の家族カードについて
楽天プレミアムカードを申し込むと、家族も+540円で楽天プレミアムカードを作ることが可能。
ただし、残念ながら家族カードでプライオリティパスをもらうことはできず、ラウンジを利用する場合は別途3000円程度の利用料がかかってしまいます。
おわりに
もしも、年に1回は海外旅行にいく予定があるのなら、上級ラウンジが使えるようになる楽天プレミアムカードがお得・・・というか他のクレジットカードだと損なんじゃないでしょうか。
特にグアムへの旅行において、クレジットカードの存在はとても便利ですし、ドル円の換金もクレジットカードを使うのが一番レートが良かったりします。
今現在使っているカードがある方でも乗り換えの余地は十分あると思えますし、
カードを持っていない方ならなおさら検討してみてはいかがでしょうか。オススメです。
追記
プライオリティパスは現在、グアム旅行の場合だとあまりメリットを感じられない会員券となってしまっています。
たとえば成田空港の場合、カードラウンジ以外でプライオリティパスが効果を発揮するのは大韓航空のKALラウンジのみ。
KALラウンジは制限区域内にあるというメリットこそあれど、上級ラウンジと呼ぶに相応しいかが微妙な場所だったりします。
※逆に成田空港では誰でも入れる有料ラウンジ「Narita TravelLounge」が制限区域内にあるので・・・こっちを利用するという手も。
グアム国際空港だとサガンビスタラウンジのみが利用可能ですが、こちらはプライオリティパスが無くても普通に有料(3,000円程度)で利用できるので・・・頻繁に訪れることがない限りはわざわざ入会する必要はなさそうですね。
といってもプライオリティパス自体は別にグアム旅行に限らずとも使えるものですので、海外旅行が好きな方なら年会費1万円の楽天カードで申し込めるというのは「アリ」かなぁと思います。
もうひとつ追記
プライオリティパスを作らなくとも、デルタ・アメックスのゴールドカード会員になればスカイチームの上級会員になれるという方法もあります。
この場合はプライオリティパスのような「ラウンジ会員」ではなく、アライアンスの上級会員ですのでそもそもの待遇からしてVIPなわけです。
ただ、ラウンジを利用するにはスカイチームの航空券が必要になるため・・・グアムで考えたら現在は大韓航空しかないのかな・・・?
また年会費は26,000円とやや高額。
それでも憧れの上級会員になれると思ったら安いものかも・・・。
※家族カードは1枚までなら無料で作れるそうです。
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2020/02/21
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